「に、似合いませんか?」
耳の後ろに手を当て、
たしぎは、恥ずかしそうに問いかけた。
「・・・・」
ゾロは、目の前の相手をただ見つめるばかりで、
言葉が出て来ない。
「変ですよね。女なんか、って言ってる私が
こんな、髪伸ばしたりして。」
視線を合わせないで、呟くたしぎの頬は、
ほんのりと赤く染まっている。
ゾロは、ただ首を左右に振った。
「私、女だってこと否定しないことにしたんです。」
顔をあげ、見つめるその黒い瞳から、
ゾロは視線を逸らせないでいた。
「だから・・・」
〈完〉
だから、だから〜〜?
もう、そんなこと言われたら、ゾロ〜、手を出しちゃって下さい!
たしぎの魅力に、翻弄されまくればいいんですっ!