熱い。
頬に触れるゾロの身体は、熱く激っていた。
両手で、胸元を広げられる。
浴衣の襟は肩まで落ち、乳房が溢れる。
ゾロの脚に絡まり、たしぎは動けなくなる。
手を掴んだまま、ゾロの唇が首筋に近づく。
「あっ!」
いつもと違う痛みに、声をあげる。
まるで、吸血鬼のようにゾロの歯が首筋にあたっている。
「痛いか?」
ゾロの問いに、たしぎは息を呑んだままコクンと頷く。
「じゃぁ、夢じゃねえな。」
見えなくても、ゾロが笑ったのが分かった。
「いやぁ・・・」
決して、本当に痛い訳ではなかったが、
ゾロに責められているようで、泣きそうになった。
私だって、これが夢じゃないって思いたい。
でも、なんだか、信じられなくて・・・
ゾロは、舌を這わせたしぎを愛撫する。
時折、思い出したように歯を剥き出しにして、
甘噛みするようにたしぎの肌に痕をつけていく。
「あぁ!」
その度に、たしぎは、声をあげ身をよじる。
痛いのか気持ちいいのか、次第に訳がわからなくなっていく。
脚を大きく開かれ、太腿の内側に、歯を立てられる。
「いやぁ、もう、駄目ぇ・・・」
身体を大きくしならせたまま、ゾロの頭をくしゃくしゃにして懇願する。
「何が駄目なんだ?」
「うぁ・・・あん・・お願い・・・」
「何を?」
「ふぁ・・・意地悪です・・・ロロノア・・・」
そんな甘ぇ声出しても駄目だ。
指先で、しとどに濡れたたしぎの中を掻き回しながら
耳元に口を寄せる。
「ちゃんと、言わなきゃわかんねぇだろ。」
「うっ・・ああん・・・お願い・・・」
「ん?」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音をワザと大きくたてる。
「いやぁ・・・お願い・・・ロロノアぁ・・・
し・・・て・・・・」
ゾロにしがみついたまま、耳元で響くたしぎの声に
このまま酔っていたかった。
もう少し、焦らそうか・・・
不意に、耳に走る痛み。
「!」
たしぎがゾロの耳朶に歯をたて、声を上げる。
「夢じゃないって、思わせて・・・」
ゾクっと身体を震わせると、ゾロは返事の代わりに
たしぎの奥深くに、自身を沈み込ませた。
「あぁあああ・・・」
しなるたしぎの身体を、離さぬようにしっかりと抱く。
たしぎは身体の奥底で、ゾロを感じる。
ゾロは熱いたしぎに包み込まれ、一つになる。
「たしぎ。」
「ロ、ロロノア・・・」
身体の中からとろけていく。
目の前が真っ白になって、昇りつめた。