やわらかく濡れた秘裂は、ゾロの指を深く飲み込んでいた。
動きにに合わせて揺れる乳房につ吸い付かれ、
たしぎはゾロの肩にしがみついたまま、快楽の波に耐えるしかなかった。
くんと強く曲げたゾロの指が内壁の一ヶ所を押さえる。
ズンと響くような刺激にたしぎの腰が跳ねる。
「っ!」
息が止まる。
「ここか?」
確かめるように何度も押されて、たしぎの指がゾロの肩に喰い込む。
「だッだめ・・・あぁ」
たたみかけるように、敏感な肉芽を刺激され、
たしぎの背中が反り返る。
微かに、このまま登りつめたいという誘惑に駆られる。
「ああっん!」
いきなり、ふっとゾロの指が離れる。
何もなかったように唇を重ねると、またゆるゆると舌を入れてくる。
さっきよりも熱をはらんだ自分の身体が
行き場を失い、更に汗ばんだように感じた。
ゾロの舌の動きに応えようとするが、
重ねた唇は、軽く離されてしまう。
唇も胸も、そして蜜で溢れた秘所にも
ゾロの指や舌は、ゆるやかな刺激を与え続ける。
刺激というのは、次第に慣れてくるものらしい。
たしぎの中では、高められた熱だけが、どうしていいか分からずに
吐息を荒くさせる。
「ん?どうした?」
白々しく尋ねるゾロを困ったような顔で見つめた。
「意地悪しないで・・・ください。」
「意地悪じゃねぇよ。海賊に伝わる奥の手があるって言ったろ。」
「だって・・・もう・・・」
しがみついて、耳元でつぶやく途切れ途切れのかすれ声に
ゾロはゾクリと身体を震わせる。
「・・・もっと、欲しいか?」
「・・・・」
たしぎの逡巡が手に取るようにわかる。
「オレが欲しいか?」
微かに上擦る声の響きに、ゾロもまた余裕がそれ程ないことを知る。
ゾロの視線に耐え切れず、横を向いたたしぎが
目を閉じて小さく頷いた。
ゾロが笑ったのが気配でわかった。
急に膝の後ろを抱えられ、大きく脚を広げられた。
「いやぁ!」
恥ずかしさに首を振る。
抗議の声を発するまもなく、下腹部を熱い塊が貫いた。
頭の芯までしびれるような熱がたしぎを駆け抜ける。
「ああぁああああ!!」
恥ずかしいほどの声に、自分でどうしていいかわからなくなる。
ただゾロの首に手をまわし、名前を呼び続けた。
焦らしに焦らされていたたしぎの身体は、一気に高みに押し上げられ、
奥深くまで到達していたゾロ自身をきつく締め上げる。
そして、視界が白く霞む中、強く抱きしめるゾロの腕を感じながら、
たしぎは、堕ちていった。
*****
ギシッと軋んだ音がして、たしぎはゾロがベッドにいなかったことを知る。
あ、眠ってたんだ。
心地よい疲れの中、ゾロが水の入ったグラスを差し出す。
「ありがと。」
一口含むと、冷たさが頭をはっきりさせてくれる。
たしぎから、グラスを受け取って置くと、
ゾロは背中に沿うように脱力したたしぎの身体を包み込む。
たしぎの耳に生ぬるい感覚が走る。
「ひゃん。」
なめられて、あげる声が、舌足らずで却って色っぽい。
「まだ、終わってないぞ。」
え?
低いゾロの声にたしぎは耳を疑った。
「どういうことですか?」
「奥義ってのは何段階もあるんだって、
しらねぇのか?」
「し、しりませんよっ!」
「はは、いい機会だ。とことん付き合え。」
「やっ!ちょっ!待って!」
たしぎの抗議も虚しく、巻きつけた毛布を剥ぎ取られる。
ゾロに肩を押さえられ、再び伸し掛かられた。
「今更、止まらねぇんだよ。誘うお前の目を見たときから、ずっと・・・
もう、歯止めがきかねぇ。」
自分は人でなしかもしれない。
そんな想いがゾロの頭をふとよぎった。
それでも、たしぎの吸い付くような肌も、濡れた唇も
潤んだ瞳も、全てが相性いいことわかってる。
こうなったら行けるとこまで、イってしまいたい。
後でどれだけなじられたって、かまわない。
唇を重ねるたしぎの吐息が、決して本気で嫌がってないことを感じつつ、
ゾロは再び、たしぎと一つになる喜びに浸る決意をした。