ホロホロホロ〜〜。
夕食の後、皿を洗っているゾロの所へ
ペローナがやってくる。
「ゾロ、何か食べたいものあるか?今度、作ってやる。」
なんだか、機嫌がよさそうだ。
「ん・・・・白米。」
稽古の疲れのせいか、ボ〜ッとしながら、答えるゾロ。
「だから、料理名を答えろ。主食じゃなくて。」
「刺身が食いてえ。」
「切って盛るだけだろうが、つまらん!」
「・・・・カラスミと酒。」
「珍味は作れねぇぞ。」
「おでんがいい。」
後ろで、ぼそっと呟いたのは、ミホークだった。
「お前には、聞いてねぇっ!」
ペローナは、振り向いて、キッと睨みつける。
「ん、おでんか。いいな。味の染みた大根が食いてえ。」
考えるのが面倒になったゾロは、鷹の目に乗っかる。
「がんもと、餅巾着も忘れるでないぞ。」
しっかり、リクエストも忘れないミホーク。
「だから、お前には聞いてねぇって、言ってるだろっ!
よしっ!わかった。ゾロ、おでんだな。」
ペローナは、メニューが決まって満足そうだ、再び、ミホークに向き直る。
「鷹の目!作り方、教えろっ!」
「小娘・・・」
〈完〉